スクラブとケーシーの違いは?それぞれのメリットも紹介

医療・介護施設などで広く着用されるユニフォームには、スクラブやケーシーといったさまざまなスタイルがあります。どちらも動きやすさや衛生面を考慮して作られていますが、デザインや機能性にはそれぞれの特徴があります。

初めてユニフォームを選ぶ人や、今まで使ったことのないタイプを導入しようと考えている施設担当者などにとっては、スクラブとケーシーのどちらが良いのか迷うことも多いでしょう。

この記事では、スクラブとケーシーの基本的な特徴や違いを整理するとともに、それぞれを着用するメリットや選び方のポイントを詳しく解説します。

最後には、おすすめのスクラブ・ケーシーもピックアップしましたので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

スクラブとは

スクラブとは、アメリカの医療現場で多く用いられてきたVネック型の医療用ウェアです。トップスとパンツがそれぞれ別売りのセパレートスタイルで、ゆったりとしたシルエットが特徴となっています。

半袖のものが多く、素材には軽量で通気性の良いものを採用しているケースが一般的です。手術室などの衛生管理が厳しい環境でもスムーズに着脱でき、動きやすさと洗濯のしやすさが評価されています。

スクラブという名称は「手術前のスクラブ(手洗い)をする際にも邪魔にならない」ことに由来するといわれています。そのため、シンプルで機能性重視のデザインが一般的です。

従来は手術着のイメージが強かったスクラブですが、現代では一般病棟やクリニック、介護施設など幅広い現場で採用されており、カラーバリエーションも非常に豊富になっています。

ケーシーとは

ケーシーとは、スタンドカラー(立ち襟)を採用した医療用ウェアで、胸元にファスナーやボタンが付いているのが特徴です。スクラブと同じく半袖が多く、白衣の一種として医師や看護師、歯科医師などが着用しています。

「ケーシー」という呼び名は、ドラマ「ベン・ケーシー」の主人公が着用していたユニフォームに由来するとされ、スタンドカラーのデザインがスマートな印象を与えることから人気があります。

ケーシーは白衣のような袖口のボタンや折り襟がないため、動きやすく衛生面でも配慮されています。スクラブほどカジュアルではなく、落ち着きのあるデザインを好む施設や職種で採用されることが多いでしょう。

ハーフ丈の白衣との違いは、襟が立っている点と、丈が腰くらいまでの短さであることが挙げられます。

スクラブとケーシーの違い

スクラブとケーシーはいずれも半袖タイプが多く、動きやすく衛生的なユニフォームとして利用されている点は共通しています。

主な違いを整理すると、以下のようになります。

襟の形状

スクラブ:Vネックが主流で襟がなく、首周りが開放的なデザイン

 

ケーシー:スタンドカラーを採用し、首元をしっかり覆うデザイン

前開きの有無

スクラブ:かぶりタイプが多く、ボタンやファスナーが付いていない場合がほとんど

 

ケーシー:フロントにファスナーやボタンがあり、ジャケットのように前開きが可能

見た目の印象

スクラブ:カジュアルでリラックスした雰囲気

 

ケーシー:上品かつスタイリッシュな印象

着脱のしやすさ

スクラブ:頭から被るだけなので簡単に着脱できる

 

ケーシー:前開きであるため着脱はしやすいが、襟元のファスナー操作が必要

どちらも衛生面に配慮しやすく、動きやすい設計である点では共通しています。施設や仕事内容、個人の好みなどによって、どちらを選ぶかが分かれるといえるでしょう。

スクラブを着用するメリット

スクラブは、近年多くの医療・介護施設で採用されるユニフォームのスタンダードになりつつあります。手術着をルーツとするだけあって、動きやすさや衛生管理のしやすさなど、多くの利点があります。

ここでは、スクラブを着用する代表的なメリットを解説します。

動きやすい

スクラブは腕を大きく振り回す手術時にも対応できるよう、袖周りや肩周りがゆったりと設計されているため、腕の動きがとてもスムーズです。Vネックで首回りが広く開いている分、蒸れにくい点も特徴といえます。

激しい動きや長時間の作業が求められる現場では、作業効率やスタッフの負担軽減につながるでしょう。

衛生管理がしやすい

スクラブは薄手で通気性に優れ、かつシンプルな形状のため洗濯がしやすいメリットがあります。施設によっては毎日洗濯する必要がある場面も多いため、すぐに乾きやすい素材が好まれます。

さらに、シワになりにくいものや、抗菌・防汚加工が施されたものなど、衛生面に優れた機能を持つ商品も多数展開されています。

コストパフォーマンスがよい

スクラブはデザインがシンプルなため、比較的安価で提供されることが多いです。大量導入が必要な施設にとってはコストを抑えやすく、色やサイズ展開も豊富に揃っているため、男性・女性問わず統一したユニフォームを導入しやすい点が魅力となっています。

生地の耐久性が高い製品も多く、頻繁に洗濯してもヘタりにくいという点でコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

ケーシーを着用するメリット

ケーシーはスタンドカラーや前開きデザインが特徴で、医師や歯科医師、病院内の技師などが好んで着用するケースが多いです。半袖の白衣でありながら、スクラブとは異なるメリットを持っています。

軽快に動ける

白衣と聞くとロング丈のものを想像する方が多いかもしれませんが、ケーシーは腰丈程度と短めの着丈で設計されています。そのため、長い白衣よりも軽快に動けるのが特長です。

袖口にボタンがなく、襟元にファスナーやボタンが付いている程度なので、袖が邪魔にならず手技の多い作業でもスムーズに対応できます。

外観がスタイリッシュ

ケーシーは立ち襟で前開きのデザインを採用しているため、白衣の清潔感とスタイリッシュさを兼ね備えています。特に医師や看護師がケーシーを着用すると、「威厳」と「スマートさ」を感じる印象になる傾向があります。

白色だけでなく、ネイビーやグレーなど落ち着いたカラーバリエーションも展開されており、職場のイメージや個人の好みに合わせて選べる点がメリットです。

スクラブかケーシーを選ぶ際のポイント

スクラブとケーシーそれぞれの良さがあるため、実際にどちらを選べばいいか迷うこともあるでしょう。
以下では、ユニフォームを導入・買い替えするときに注目したいポイントを解説します。

機能性

医療・介護現場では、患者さんや利用者に対応しながら長時間動き回ることが多いため、まずは機能性を重視することをおすすめします。

スクラブは動きやすさや通気性に優れ、洗濯も楽です。一方、ケーシーはスタンドカラーであるため首元の保護が期待できますが、首周りに熱がこもりやすい可能性もあります。

デザイン

スクラブはカジュアルで親しみやすい印象があり、ケーシーは上品で落ち着いたイメージがあります。施設の雰囲気やスタッフの働き方、どのような印象を利用者や患者さんに与えたいかを考えながら選ぶと良いでしょう。

カラーバリエーションや、胸ポケット・ペン差しの有無など実用面も確認すると納得のいく選択ができます。

近年のスクラブは非常に多彩な色が展開されており、施設ごとにカラーを統一したり、職種・職階によって色分けしたりといった活用法が広がっています。ケーシーも白だけでなく、ネイビーやパステルカラーのものも登場しています。

医療・介護の現場では清潔感が重視されるため、薄い色や白が好まれるケースが多いですが、企業ロゴやチームカラーに合わせるなど独自の選択も人気です。

おすすめのスクラブ3選

ここでは、スクラブの中でも人気の高いモデルを3つピックアップしました。

軽量で動きやすいものから、カラーバリエーションが豊富なものまで取り揃えていますので、自分の施設や好みに合うスクラブを探してみてください。

WHISEL(ホワイセル)男女兼用 スクラブ上下セット

シンプルなデザインが特徴のWHISEL(ホワイセル)のスクラブは、男女兼用で展開されており、サイズやカラーが豊富です。

上下セットになっているため、トップスとパンツがコーディネートしやすく、施設内での統一感を演出できます。生地は丈夫で洗濯にも強いので、毎日着回す必要がある医療現場でも安心して使用できます。

MIZUNO(ミズノ)男女兼用スクラブ 上下セット

スポーツブランドとして知られるミズノのスクラブは、ストレッチ性と通気性に優れている点が魅力です。動きやすさを追求した設計で、肩や背中に余裕を持たせたパターンを採用しているため、長時間の作業でも疲れにくくなっています。

カラーバリエーションも豊富で、明るい印象を与える色合いから落ち着いたシックな色まで選べるのがポイントです。

wacoal(ワコール) レディーススクラブ 上下セット

女性に向けたインナーウェアを多く手掛けるワコールが開発したレディース専用スクラブは、女性の体型にフィットするデザインが特長です。

胸元やウエスト部分にゆとりを持たせながらも、ダボつきすぎないすっきりとしたシルエットを実現しています。ピンクやパープルなどフェミニンなカラーも取り揃えており、華やかな雰囲気を演出できるでしょう。

おすすめのケーシー3選

続いて、ケーシーのおすすめアイテムを3点紹介します。スタンドカラーのデザインがスタイリッシュな製品が多く、着こなし次第で清潔感だけでなく、専門家としての印象を強調することもできます。

FOLK(フォーク)メンズケーシージャケット

胸元のファスナーや立ち襟が特徴的なFOLKのメンズケーシージャケットは、シンプルながら洗練された印象を与えます。ポリエステル素材を中心に使用しているため、シワになりにくく、お手入れも簡単です。

ポケットの位置や大きさにも配慮されており、医療用品や小物を収納しやすい設計になっています。

FOLK(フォーク)レディースケーシージャケット

同じくFOLKが展開するレディース向けのケーシージャケットは、女性の体型に合わせてウエスト部分をややシェイプさせた美しいシルエットが特徴です。

スタンドカラーでも首元がきつくならないよう設計されており、長時間着用してもストレスを感じにくい点が好評です。ファスナーとポケットの配置はメンズタイプと共通し、機能性とデザイン性を両立しています。

ケーシーとスクラブの違いを理解しぴったりの一着を見つけよう

スクラブとケーシーはいずれも医療・介護の現場で着用されるユニフォームですが、襟の形状やデザイン、前開きの有無など、それぞれに特徴があります。

スクラブはVネックのかぶりタイプで動きやすさや衛生管理のしやすさに優れ、カジュアルかつ安価に導入できるのが魅力です。一方、ケーシーはスタンドカラーで前開きのデザインが多く、上品で専門性を感じさせる印象を与えます。

どちらを選ぶかは、現場の雰囲気や利用者への印象、働きやすさといった複数の観点を考慮して決定するとよいでしょう。今回紹介したおすすめ製品や選び方のポイントを参考に、自分たちの施設や職種にぴったりの一着を見つけてみてください。

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