「作業用つなぎが必要だけど選び方がわからない」などと感じていませんか。
選択を誤ると作業効率にも影響するため注意が必要です。
この記事では、作業用つなぎの選び方と汚れが目立つときの洗い方を解説しています。
さらに、作業用つなぎを利用するメリットなども紹介しています。
つなぎの購入を検討している方は参考にしてください。
つなぎとは
トップスとボトムスが繋がっている衣類の中で、ボトムスがパンツ(ズボン)になっているものを指します。
下半身部分がパンツになっているワンピースと考えればよいでしょう。
つなぎは、作業服のほか子供服、防護服などに用いられています。
また、最近ではファッションブランドから普段着として発売されることも少なくありません。
作業に用いられるつなぎは、つなぎ服やオールインワン、ボイラースーツなどと呼ばれることもあります。
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作業用つなぎのメリット
作業服としてつなぎが用いられている理由は、上下が分かれた作業服とは異なるメリットがあるからです。主なメリットとして次の3点があげられます。
【代表的なメリット】
- 動きやすい
- 汚れが気になりにくい
- 作業時の安全度が高まる
それぞれについて詳しく解説します。
メリット①動きやすい
一般的に、上下に分かれた作業服よりも動きやすいと考えられています。
全身をすっぽりと包むゆとりのある設計になっているため、しゃがんだり四つん這いになったりしても関節部分が突っ張りにくく、裾などが捲れ上がる心配もないからです。
また、過酷な環境で使用することを想定しているため、伸び縮みするストレッチ素材や汗をかいてもはりつきにくい速乾吸湿素材など、動作に影響しにくい生地を使用しているものが多いといえます。
この点も作業用つなぎの動きやすさにつながっているといえるでしょう。
メリット②汚れが気になりにくい
上下に分かれた作業着と同じく、汚れが付着しても気になりにくい傾向があります。
汚れることを前提としている作業着だからです。
とはいえ、汚れがひどいと周囲に不潔な印象を与えてしまいます。したがって、洗濯などの定期的なメンテナンスは欠かせません。
一般的につなぎは、上下に分かれた作業着よりもメンテナンスが簡単といわれています。
上下をまとめて洗えるからです。手軽にメンテナンスを行えるため、汚れが気になりにくい面もあるでしょう。
メリット③作業時の安全度が高まる
作業を安全に行いやすくなる点もつなぎを着用するメリットです。
トップスとボトムスがつながっているため、背伸びをしたときに裾が捲れて引っ掛かるなどの心配は基本的にありません。
また、ファスナーやベルトなど機械に巻き込まれやすいパーツも、上下が分かれた作業服より少ないといえるでしょう。
丈夫な生地で全身を包み込んでいる点ポイントです。
何かしらの拍子に部品などで引っ掻いても肌を傷つけにくいと考えられます。
この点はTシャツなどとの大きな違いです。つなぎを着ると安全に作業しやすくなります。
作業用つなぎの4つの選び方
作業用つなぎには、さまざまな選択肢があります。購入時に考慮したいポイントは以下の4つです。
【4つのポイント】
- 素材
- サイズ
- 着用する季節
- デザイン
それぞれについて詳しく解説します。
▶関連記事:作業服の選び方とは?職業別・用途別それぞれ紹介!
選び方①素材で選ぶ
作業用つなぎに用いられる主な素材は綿とポリエステルです。
綿の特徴は、肌触りがよいことといえるでしょう。
このことは、ベビー用衣類やTシャツ、ポロシャツなどに多く用いられていることを考えるとわかります。また、吸湿性・通気性・保温性に優れる特徴も備えます。
したがって、季節を選ばず着用しやすい傾向があります。
火や熱に強い点も特徴です。例えば、火花が触れても、簡単に穴はあきません(燃えないわけではありません)。
ポリエステルの特徴は耐久性が高いことです。
速乾性も備えているため、過酷な環境での使用や汚れやすい環境での使用に向いている素材といえます。
ただし、火や熱は苦手です。火花が触れると簡単に穴が開きます。また、吸湿性も低いといえるでしょう。
綿とポリエステルの特徴は異なるため、一概にどちらがよいとはいえません。
基本的には、使用環境に合わせて選ぶべきと考えられます。
どちらのメリットも捨てがたい場合は、ポリエステル(テトロン)と綿を混紡したT/Cもおすすめです。
目立つデメリットがないため、使いやすい素材と評価されています。
選び方②サイズで選ぶ
サイズも慎重に選びたいポイントです。
サイズ選びを間違えると、着用できないことがあります。最初にチェックしたいのが適応身長です。
トップスとボトムスが繋がっているため、小さいものを選ぶと全身が入りません。
ジャストサイズで選ぶと、関節を曲げたときなどにツッパリが生じやすくなります。
多少のゆとりがある程度のサイズがおすすめです。同様にバスト・ウェストもチェックします。
これらもサイズが合わないと、入らないことや動きにくいことが考えられます。
ちなみに、つなぎの表記サイズは、仕上がり寸法とヌード寸法に分かれます。前者は製品そのものの寸法、後者は商品に適応する体型です。
これらを間違えると、正しいサイズを選べません。
また、綿を使用しているつなぎは、洗濯により縮む恐れがあります。
以上を踏まえたうえで、自分に合っているサイズを選びましょう。
選び方③着用する季節で選ぶ
着用する季節もつなぎ選びで意識したいポイントです。
通気性のよいものは暑い季節でも快適に着用できます。一般的に、綿を用いた薄手のものや麻を用いたものなどは通気性がよいといわれています。
あるいは、最近では肌に触れるとヒンヤリする接触冷感素材を用いたものも登場しています。
寒い季節に着用する場合は、保温性の高いものがおすすめです。
例えば、つなぎに中綿が入っているものやマイクロファイバーを使用しているものなどがあげられます。また、風を通しにくい素材は、つなぎの内側に暖かい空気を留めやすいため寒い季節でも快適に着用できます。
雨や雪が降る季節は、撥水機能や防水機能にこだわるとよいでしょう。
つなぎの内側へ水が浸入しないと気持ちよく作業できます。ただし蒸れやすいため、通気性も併せて確認しておくことをおすすめします。
選び方④デザインで選ぶ
つなぎのデザインもこだわりたいポイントです。
お洒落なデザインを選んでおくと、作業している姿が格好よくみえます。
企業のPRになることや採用活動に良い影響を与えることも考えられるでしょう。また、デザイン性はつなぎの機能性にも直結しています。
つなぎのシルエットやポケットの位置・数などもチェックしておかなければなりません。
作業用つなぎのおすすめブランド
作業用つなぎにおすすめのブランドは以下の3つです。
【おすすめブランド】
- ディッキーズ
- ワークマン
- ソーワ
それぞれの特徴を解説します。
ブランド①ディッキーズ
1920年代に、E.E.ディッキーとC.N.ウィリアムソンが立ち上げたブランドです。
作業内容に合わせた製品がアメリカを中心に高く評価されています。
ディッキーズの象徴となっているのが、1950年代に石油労働者向けに開発したワークパンツ874です。
機能性の高さとシルエットの美しさが注目を集め、現在ではリーバイスの501と並ぶファッションの定番アイテムになっています。
このことからわかるとおり、機能性とファッション性の高さがディッキーズの特徴です。
ブランド②ワークマン
株式会社ワークマンが展開する作業着などの専門店ならびに自社ブランドです。
毎日使うことを意識した低価格とプロが満足できる作業に適した商品を特徴としています。
また、最近では作業着などで培った技術を生かして低価格・高品質なアウトドア用品やスポーツウェアなどを開発しています。
作業服ブランドの枠組みから外れて、アウトドアブランド、あるいはファッションブランドとしての地位を確立し始めている点は見逃せません。
価格・機能・デザインのバランスの良さがワークマンの特徴です。
ブランド③ソーワ
岡山県のプランニングメーカー株式会社桑和が展開している作業服ブランドです。
「着るだけでモチベーションが高まる」「着るだけで仕事に誇りをもてる」作業服の提供を目指しています。
特徴は、現場のニーズに応える機能を備えつつ、ファッション性の高い作業着を実現していることです。
カジュアル性を高めたデニムのつなぎ、迷彩柄のつなぎなどを扱っています。
作業用つなぎの洗い方
作業用つなぎを長く使うために押さえておきたいのが洗い方です。ここからは、基本的な洗い方を紹介します。
▶関連記事:作業用つなぎの選び方と汚れが目立つときに試したい洗い方
つなぎの前洗いについて
作業用つなぎの汚れがひどいときは、洗濯機で洗う前に前洗いをします。
前洗いの方法は、油汚れと泥汚れで異なります。
頑固な油汚れに対する洗い方
油汚れがひどいときは次のものを用意します。
【用意するもの】
- 大き目のバケツや桶など
- 弱アルカリ性の洗剤
- 洗濯用のブラシ
前洗いの流れは次の通りです。
【前洗いの流れ】
- バケツなどに熱めのお湯と弱アルカリ性洗剤を注ぐ(温度は洗濯表示を参考)
- 作業着を1のバケツに入れる
- 1~2時間を目安に放置する(つけ置き洗い)
- 汚れが目立つ箇所を洗濯用ブラシでこする
酸性の汚れに分類されるため、弱アルカリ性の洗剤を使用します。
作業着用の洗剤などを使用するとよいでしょう。
つなぎの泥汚れに対する洗い方
泥汚れがひどいときも使用するものは油汚れと基本的に同じです。
【用意するもの】
- 大き目のバケツや桶などの容器
- 弱アルカリ性の洗剤
- 洗濯用のブラシ
前洗いの流れは次の通りです。
【前洗いの流れ】
- つなぎに付着している泥汚れを乾燥させる
- 洗濯用ブラシなどで乾燥した泥をこすり落とす
- 泥汚れが目立つ箇所に弱アルカリ性の洗剤を塗って揉んでから洗濯用ブラシでこする
- つなぎの内側からシャワーをあてて泥と洗剤を洗い流す
泥が繊維に絡みつくため、できるだけ水を使わず対処します。
つなぎのもみ洗いについて
つなぎの汚れが目立つ箇所はもみ洗いします。
洗濯機で満遍なく洗っても、ひどい汚れを落としきれないからです。
ポイントは、汚れが目立つ箇所に洗剤を塗布して生地をこすり合わせるように揉むことです。
基本的には、お湯を使用すると汚れを落としやすくます。
洗濯機を使ったつなぎの洗い方について
前洗いが完了したら洗濯機でつなぎを洗います。
ファスナーがついている場合、型崩れを防ぐため必ず締めます。
また、ファスナーを締めることで繊維と絡まることも防げます。
他の衣類などと一緒に洗うことはおすすめできません。作業用つなぎ特有の汚れや臭いが移ってしまうからです。
つなぎの干し方
洗濯が終わったらつなぎを干します。
生乾きの臭いを防ぐため、できるだけ短時間で乾かしましょう。ただし、つなぎが縮んでしまう恐れがあるため、乾燥器の使用は積極的におすすめできません。
コツは、つなぎのファスナーなどを開けてから干すことです。
風通しがよくなるため乾きやすくなります。
使用するハンガーは、水を含んだつなぎの重量に耐えられるものを選びます。
適当なハンガーを見つけられない場合は、物干し竿に袖を通して乾かしてもよいでしょう。
作業用つなぎは使用シーンなどを考えて選ぶ
作業用つなぎの選び方や洗い方を解説しました。
さまざまな選択肢があるため、使用するシーンに合っているものを選ぶことが重要です。
必要な機能や好みのデザインなどを整理すると、満足できる作業用つなぎを選びやすくなります。
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