「コンプレッションウェアを着ると作業が楽になると聞いたけど効果がわからない」などと感じていませんか。
自分に合っている製品を選べず困っている方もいるでしょう。
この記事では、コンプレッションウェアに期待できる効果を解説するとともに製品選びのポイントなどを紹介しています。着用を検討している方は参考にしてください。
コンプレッションウェアとは何?
着用することで身体に圧力をかけて主に動きをサポートする機能性ウェアの総称です。
コンプレッション(=compression)は、日本語で圧縮・圧迫などを意味します。
ただし、名称が統一されているわけではありません。同じ働きを持った機能性ウェアを、コンプレッションインナー、着圧ウェアなどと呼ぶこともあります。
もともとは、アスリートをサポートするスポーツ用品として開発されたと考えられています。
タイトなインナーを着用した陸上選手やサッカー選手などを見たことがある人は多いでしょう。
その機能に着目して、現在ではアウトドア用品や作業用品としても活用されています。
ちなみに、よく似た製品として加圧シャツがあげられます。
身体に圧力をかける点は同じですが両者の目的は異なります。
加圧シャツは、身体に強い圧力をかけてトレーニングの負荷を高めるスポーツ用品です。
動きのサポートなどを求める場合は、コンプレッションウェアが適しています。
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コンプレッションウェアの種類
コンプレッションウェアは、次の種類に分かれます。
【種類】
- トップス
- ボトムス
- レッグ・アームカバー
それぞれの特徴は次の通りです。
種類①トップス
いうまでもなく、上半身に着用するものです。
トップスは、ロングスリーブ・ショートスリーブ・ノースリーブなどに分かれます。
ロングスリーブは長袖、ショートスリーブは半袖、ノースリーブは袖なしと考えればよいでしょう。
ロングスリーブは、主に気温が下がる秋冬に着用されます。したがって、保温性の高い素材を用いて製造されていることが少なくありません。
このタイプのコンプレッションウェアのメリットは、野外で作業をしても筋肉を冷やしにくいことです。
もちろん、着圧によるメリットも受けられます。
ハーフスリーブ・ノースリーブは、主に気温が上昇する春から夏にかけて着用されます。
汗をかくため、速乾性や吸湿性の高い素材を用いること多いでしょう。
肩回りのごわつきが気になる場合は、ノースリーブを選ぶと動きやすくなります。
種類②ボトムス
下半身に着用するものです。
基本的には、着圧の機能を付加したスポーツ用、アウトドア用、作業用のパンツと考えればよいでしょう。身体に密着するため、スパッツやレギンスのような見た目になります。
ボトムスにも、ロングパンツ・ハーフパンツなどの種類があります。
ロングパンツは足首丈のもの、ハーフパンツはひざ丈のものを指します。
さまざまな素材で作られている点はトップスと同じです。
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秋冬の着用を想定して保温性の高い素材を用いたもの、春夏の着用を想定して速乾性・吸湿性の高い素材を用いたものなどがあります。
意識することは少ないですが、下半身は現場作業で酷使する部位です。
未着用の方は、コンプレッションウェアのボトムスを試してみるとよいかもしれません。
種類③レッグ・アームカバー
コンプレッションウェアの中には、足首から膝まで、手首から二の腕程度まで着用するものもあります。
前者をレッグカバー、後者をアームカバーといいます。レッグカバー・アームカバーのメリットは、気になる箇所をピンポイントでサポートできることとトップスやボトムスに比べると着用に手間がかからないことです。
例えば、レッグカバーであればハーフパンツを着用した状態で作業前にサッと履くことができます。
アームカバーも同様に手間がかかりません。また、ピンポイントで着用するため、着こなしのアクセントにもなります。
コンプレッションウェアに秘められた8つの効果
コンプレッションウェアに期待できる主な効果は次の8つです。
【効果】
- 疲労回復
- パフォーマンス向上
- ケガ防止
- 速乾性
- 姿勢強制
- 血行促進
- 高い着用感
- 着心地改善
それぞれについて解説いたします。
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効果①疲労回復
コンプレッションウェアは、一定の疲労回復効果を期待できると考えられています。
過去の研究で、持久性運動後の着用により持久性運動パフォーマンスの回復促進をもたらす可能性が示唆されているからです。
ただし、研究で確かめられているのは筋損傷が大きい場合に限られています。また、同じ研究で、持久性運動後の着用により筋パワー(下肢筋肉群)の回復を促進することも確かめられています。
効果を期待できるのは、筋損傷が大きい場合です。[1]以上の結果から、比較的、負荷の高い作業を行った場合、コンプレッションウェアの着用で疲労回復を図れる可能性があるといえます。
効果②パフォーマンス向上
同様に、パフォーマンスの向上にもつながると考えられています。
コンプレッションウェア(トップスとボトムス)が心肺機能へ与える影響を調べた研究で、運動時の心拍数を低下させることが確かめられているからです。
心拍数が低下した理由は、着圧により静脈還流量が増加して一回の拍出量も増加したためと考えられています。[2]以上の結果をもとに考えると、コンプレッションウェアの着用により作業時に息が上がりにくくなる可能性があります。
また、コンプレッションウェアは、適度な圧力をかけることで筋肉の振動を抑制してくれると考えられています。この面からも、パフォーマンスの向上を期待できるでしょう。
効果③ケガ防止
コンプレッションウェアの中には、ケガのリスク低減を目指しているものもあります。
具体的な機序は明らかにされていませんが、現在のところ筋肉に適度な圧力をかけ振動を抑制することなどによりケガの予防を目指せると考えられています。
作業が長時間に及ぶケースなどで活用したい機能といえるでしょう。
また、コンプレッションウェアの中にはテーピング理論を取り入れて動作のサポートを目指しているものもあります。このような製品も怪我の予防に役立つ可能性があります。
サポートしたい箇所が明確な場合は、テーピング理論を取り入れた製品を試すとよいかもしれません。
効果④速乾性
コンプレッションウェアの多くは、速乾素材を使用しています。
スポーツやアウトドア、現場作業など、汗をかく環境で使用することを想定しているからです。速乾素材の特徴は、吸収した水分を素早く乾燥させることです。
したがって、コンプレッションウェアに用いると汗冷えしにくくなります。
サラッとした着心地を維持しやすい点も魅力です。
また、洗濯後に乾きやすくなることも見逃せません。現場作業に用いる場合、頻回な洗濯と交換が必要になります。速乾素材を用いている製品であれば、乾きが遅いなどのトラブルは起こりにくいでしょう。
効果⑤姿勢矯正
筋肉に適度な圧力をかけることで、身体を動かしている感覚をつかみやすくなります。
同様に、適切な動作を促す効果も期待できます。これらにより、姿勢を矯正できる可能性があります。実際に、コンプレッションウェアの中には、一定の方向へ圧力をかけることで意識を促して姿勢矯正を目指すものがあります。
作業中に姿勢が乱れてしまう方や美しい姿勢を目指したい方は、このような製品を試してみるとよいでしょう。
効果⑥血行促進
コンプレッションウェアには、血行を促進する効果も期待できます。
特に、下半身に着用するものは、重力の影響を和らげて心臓へ血液を送り返すことをサポートする可能性があります。
また、血管を圧迫することにより、血液の流れを早くする点も見逃せません。
これにより、老廃物を流せる可能性もあります。作業時に着用すれば、疲労軽減などに役立つかもしれません。
効果⑦高い着用感
程よくフィットするため良好な着用感を得られる点も魅力です。
具体的には、身体を動かしている感覚を意識しやすくなります。
負荷をかけている箇所を触りながらトレーニングする感覚に近いかもしれません。感じ方は人それぞれですが、身体の動きを意識しやすいため、集中しやすいと感じる方もいるようです。
効果⑧着心地改善
コンプレッションウェアの中には、着心地をよくするさまざまな工夫を凝らしている製品があります。速乾素材を用いた製品もそのひとつといえるでしょう。
このほかにも、締め付け感を軽減するため首周りを広くした製品、やわらかいウェストベルトを採用して腰回りの締め付け感を軽減した製品、メッシュ素材を用いて蒸れ感を軽減した製品などがあります。
一般的なインナーよりも快適に着られる製品が登場しています。
コンプレッションウェアがもたらすメリット
コンプレッションウェアに着用により実感しやすいメリットは次の通りです。
メリット① 気持ちが引き締まる
コンプレッションウェアを着用すると、仕事モードに入ったと感じる方が少なくありません。普段着とは着用感が異なるからです。
具体的には、程よい圧力で締め付けられることにより、身体が軽い、身体を動かしやすいなどと感じます。身体の準備が整うため、着用により仕事モードに入る方が多いのでしょう
。また、仕事前のルーティンとしてコンプレッションウェアの着用を行っていると、気持ちを切り替えるきっかけにもなります。
着るだけでスイッチが入る点は大きなメリットです。
メリット② 作業者のコンディション改善
ここまで説明してきた通り、コンプレッションウェアには疲労回復・パフォーマンス向上など、さまざまな効果を期待できます。
したがって、着用により作業者のコンディション改善も望めます。
ただし、実際に期待できる効果は製品により異なります。すべての製品で、前述の効果を同じように期待できるわけではありません。
コンディション改善を望む場合は、目的に合っているものを選ぶ必要があります。
コンプレッションウェアを着用する際の注意点
ここからは着用にあたり気を付けたいポイントを解説します。
注意点① サイズはぴったりのものにする
コンプレッションウェアに期待できる多くの効果は、身体を圧迫することにより得られます。
したがって、ジャストサイズのものを選ぶ必要があります。
ぴったりした着用感が苦手などの理由で大き目サイズを選ぶと身体に圧力をかけられません。
同様に、小さめサイズも必要以上に身体を圧迫してしまう恐れがあるため注意が必要です。
注意点② 肌に会う素材のものにする
肌に合わない素材のものを選ぶと、着用により肌荒れを起こす恐れがあります。
肌がデリケートな方は素材を確認してから製品を選びましょう。
コンプレッションウェアは、主にポリエステルとナイロンを使用しています。
注意点③ 睡眠時は着用しない
睡眠時の着用は基本的におすすめできません。圧迫による不快感や動きにくさで熟眠できない恐れがあるからです。また、横になっているときと立っているときでは重力のかかり方が異なります。
睡眠中は下半身に血液が押しとどめられないため、コンプレッションウェア(ボトムス)を着用しても大きな効果は期待できないと考えられています。
【関連記事】睡眠時にコンプレッションウェアの着用をお勧めできない理由
コンプレッションウェアの選び方
続いて、コンプレッションウェアの選び方を解説します。
選び方① 目的に合わせる
コンプレッションウェアの特徴は製品により異なります。
具体的には、良好な姿勢の維持を促すもの、動作をサポートするもの、身体のリカバリーをサポートするものなどがあります。
着用の目的と製品の特徴が合致していないと、期待している効果は得られません。
着用の目的を整理したうえで、製品の特徴を確かめてから購入しましょう。
選び方② 環境に合わせる
作業環境に合わせてコンプレッションウェアを選ぶこともできます。
全身に負荷がかかる場合はトップスとボトムス、上半身に大きな負荷がかかる場合はトップス、下半身に大きな負荷がかかる場合はボトムスの着用がおすすめです。
もちろん、作業環境を問わずトップスとボトムスを着用することもできます。
選び方③ サイズ・機能で選ぶ
適切なサイズを選ぶことも重要です。小さすぎると血流を妨げ、大きすぎると期待する効果を得られません。
製品に表示されているサイズを確認してから購入しましょう。
身体を採寸しておくと適切なサイズを選びやすくなります。
機能にも十分な注意が必要です。速乾性・吸湿性・保温性・防臭性などにこだわった製品が登場しています。
コンプレッションウェアの手入れ方法
コンプレッションウェアは、定期的なお手入れが欠かせません。基本的なお手入れの方法を紹介します。
手入れ方法①洗濯ネットを使う
洗濯するときは洗濯ネットを使用します。そのまま洗うと、他の衣類と絡まって伸びてしまうからです。
使用する洗剤は、皮脂汚れなどに強い弱アルカリ性がおすすめです。
また、洗濯絵表示を確認しておくことも欠かせません。中には、手洗いしなければならないものもあります。
手洗いの指定があるものは、洗濯機のお洒落着洗いモードなどで対応できます。この場合も、洗剤は基本的に弱アルカリ性で問題ありません(単独で洗う場合)。
生地に負担をかけないため、脱水は短時間で済ませましょう。
手入れ方法②つけおき洗い
嫌な臭いがとれないときは、つけ置き洗いがおすすめです。
バケツなどに人肌程度のぬるま湯と弱アルカリ性洗剤を入れてコンプレッションウェアをつけておきます。放置する時間は30分前後が目安です。よく濯いでから軽く脱水をして陰干しします。
定期的に洗濯していれば、つけ置き洗いを頻繁に行う必要はありません。
手入れ方法③乾燥機は使わない
乾燥機の使用はできるだけ控えます。デリケートな繊維を使用している製品が多いため、ダメージを与えてしまう恐れがあるからです。
コンプレッションウェアは陰干しが基本です(洗濯絵表示に従ってください)。
乾きが遅くなると思うかもしれませんが、速乾素材を使用しているものは陰干しでもすぐに乾きます。
コンプレッションウェアの効果を確認してから利用しましょう
この記事では、コンプレッションウェアに期待できる主な効果を紹介しました。
製品により期待できる効果は異なるため、目的にあわせて選ぶことが重要です。
また、サイズ選びを間違うと、身体を圧迫できないため、あるいは身体を圧迫しすぎるため、期待する効果を得られません。着用する目的、期待できる効果、製品と身体のサイズなどを確認してから、毎日の作業に使用するものを選びましょう。
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