「作業用ブルゾンが汚れたけど、洗い方がわからない」などと感じていませんか。面倒と感じていても、適当に洗うことはおすすめできません。
汚れを落とせないことや生地を傷めてしまうことがあるからです。この記事では、作業用ブルゾンの正しい洗い方や洗濯するときの注意点などを解説しています。
ブルゾンとは?
身頃はゆったりとしていて、ウェスト(裾)を紐・ゴム・ベルトなどで絞っている上着の総称です。着丈は腰丈程度が目安といえるでしょう。
1980年代ごろまで、一般的にジャンパーと呼ばれていました。以降は、ジャンパーの中でファッション性の高いものをブルゾンと呼ぶようになっています。
つまり、ブルゾンとジャンパーは基本的に同じです(ブルゾンはフランス語由来、ジャンパーは英語由来)。
ただし、明確な区別があるわけではありません。話者の年齢などによっては、いわゆるジャンパー(仕事着・作業着)をブルゾンと呼ぶこと、いわゆるブルゾン(ファッション性の高い普段着)をジャンパーと呼ぶこともあります。
仕事着のブルゾンと普段着のブルゾンを比べると、前者のほうが生地の耐久性や機能性は高い傾向があります。仕事や作業で使用することを想定しているからです。
具体的には、速乾性や吸水性の高いもの、耐熱性や防炎性の高いものなどがあります。
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作業用ブルゾンの洗い方
作業用ブルゾンを洗うときは、その方法に注意が必要です。洗い方を間違えると、生地を傷めてしまうことなどがあります。どのように洗えばよいのでしょうか。
手順① 洗濯表示マークを確認する
洗濯を始める前に、作業用ブルゾンの襟元などに取り付けられた品質表示を確認します。品質表示には、ブランド名・品番などとあわせて繊維組成・洗濯表示・メーカー名と連絡先などが記載されているはずです。洗濯前に確認するのは「洗濯表示」です。
洗濯表示は、洗濯・漂白・乾燥・クリーニングなどの方法を記号で表したものといえるでしょう。したがって、表示内容を確認すれば正しい洗濯方法がわかります。
洗濯可能なもの
洗濯表示は、基本記号と付加記号・数字で構成されます。基本記号は以下の5つです。
【基本記号】
- 家庭洗濯:桶に水をはった図柄
- 漂白処理:三角形
- 乾燥処理:四角形
- アイロン仕上げ:アイロンマーク
- クリーニング:円形
付加記号と数字は、強度・温度・禁止を表します。つまり、家庭洗濯のマークに数字で40と記載されていれば、液温40度を上限として家庭洗濯が可能です。
以上からわかる通り、家庭洗濯マークがプリントされている作業用ブルゾンは自宅で洗えます。
洗濯不可なもの
洗濯表示の中には、家庭での洗濯不可を表しているものもあります。最初に注意したいのが「家庭洗濯マーク(桶に水をはった図柄)にバツ」です。
この図柄がプリントされている作業用ブルゾンは家庭で洗濯できません。
洗濯方法に注意したいものもあります。
例えば「三角形にバツ」が表示されているものは漂白剤を使用できません。
また、四角形の中に円が記載されているものはタンブル乾燥を表します。ここに「バツ」が記載されているとタンブル乾燥できません。以上のほかでは、「アイロンマークにバツ」はアイロンをかけられないことを表します。
手順② 洗濯表示に沿って洗い方を決める
洗濯表示を見れば、作業用ブルゾンにダメージを与えにくい洗い方がわかります。したがって、洗い方は洗濯表示に沿って決定します。
ちなみに、基本記号の下に記載されている横棒は「強さ(弱さ)」を表しています。横棒なしは「通常」、横棒1本は「弱い」、横棒2本は「非常に弱い」の意味です。
例えば、家庭洗濯マークに40、横棒1本であれば、液温40度以下で通常よりも弱く洗うことになります。
表示内容を理解したうえで、洗い方を決定しましょう。
作業用ブルゾンの手洗いでの洗い方
家庭洗濯の方法は、洗濯機洗いと手洗いに分かれます。手洗いが必要な作業用ブルゾンには「桶の水に手を入れている図柄」がプリントされています。
この場合、洗濯に使用する液温は40度が上限です。基本的な手洗いの方法を紹介します。
準備
手洗いモードなどが搭載されている洗濯機であれば、「桶の水に手を入れている図柄」がプリントされている作業用ブルゾンを洗えます。ただし、手洗い用の洗剤が必要です。
洗濯前に、専用の中性洗剤を準備しましょう。
自分の手で洗う場合は、洗濯前に次のものを揃えます。
【手洗いに必要なもの】
- 大き目のバケツやタライなど
- 手洗い用の洗剤
- 洗濯ネット
- バスタオル
以上を用意できたら、手洗いを始めます。
洗濯の流れ
手洗いの基本的な流れは次の通りです。
【手洗いの流れ】
- 作業用ブルゾンをたたむ
- 用意したバケツなどに40度以下のお湯と手洗い用の洗剤を入れる
- 1をバケツなどに入れて押し洗いする
- 3を洗濯ネットに入れて、30~60秒程度、洗濯機で脱水する
- バケツの洗濯液を捨てて水を注ぐ
- 4のブルゾンをバケツに入れて押し洗いする
- 5と6を2回程度繰り返す
- すすぎ終えたブルゾンをバスタオルで挟んで水分を取り除く
- 作業用ブルゾンの形を整えて干す
8は洗濯機で脱水をしても構いません。ただし、生地を傷めないため、軽く脱水する程度にとどめておきましょう。
作業用ブルゾンを洗濯機での洗い方
「桶に水をはった図柄」がプリントされている作業用ブルゾンは、自宅の洗濯機などで洗えます。準備するものと洗濯の流れは次の通りです。
準備
洗濯機を使用する場合、以下のものが必要になります。
【準備するもの】
- 洗濯機
- 弱アルカリ性洗剤
- 洗濯ネット
弱アルカリ性洗剤は、皮脂やタンパク質を落としやすいため作業用ブルゾンの洗濯に向いています。ただし、衣類に負担をかけやすいためお洒落着などには向いていません。
特別なケアを必要としない場合は、弱アクリル性洗剤を使用するとよいでしょう。
洗濯の流れ
基本的な洗濯の流れは次の通りです。
【洗濯機洗いの流れ】
- 作業用ブルゾンをたたんで洗濯ネットに入れる
- 洗濯表示に従い洗濯機を設定する
- 1のブルゾンを洗濯槽に入れる
- 洗剤などをセットして洗濯を始める
- 脱水が終了したら作業用ブルゾンの形を整えて干す
他の衣類と一緒に洗う場合は、色移りに注意が必要です。
色移りしやすい衣類は、品質表示などに注意書きがあります。
洗濯表示とあわせて確認しておくとトラブルを防ぎやすくます。
色移りのしやすさをチェックしたい場合は、当該衣類に洗剤を付けて10分程度置いてからティッシュで軽くたたくとよいでしょう。
色がつかなければ、色移りしにくいと考えられます。
作業用ブルゾンを洗う際に注意したいポイント
作業用ブルゾンを自宅で洗うときに、気を付けたいポイントを紹介します。
ポイント① 洗剤の種類
手洗いと洗濯機洗いで、使用する洗剤は異なります。手洗いは基本的に手洗い用中性洗剤、洗濯機洗いは普段着用弱アルカリ性洗剤を使用します。
手洗い用中性洗剤の長所は生地にかかる負担が小さいこと、普段着用弱アルカリ性洗剤の長所は洗浄力が高いことです。
また、漂白処理に使用する漂白剤選びにも注意が必要です。
三角マークがプリントされているものは、塩素系・酸素系漂白剤を使用できます。
三角マークに斜線が入っているものは、塩素系漂白剤を使用できません。
洗濯表示を確認したうえで、洗剤や漂白剤を選びましょう。
ポイント② 前洗いする
作業用ブルゾンの汚れがひどいときは、前洗いをしておくと汚れを落としやすくなります。
前洗いの方法をケース別に紹介します。
泥汚れがひどいケース
前洗いの方法は次の通りです。
【前洗いの流れ】
- 付着している泥を乾かす
- 手でたたいて、あるいは洗濯用ブラシで優しく擦って泥を落とす
- 汚れが目立つ箇所に弱アルカリ性の洗剤を塗布する
- 3の箇所をよく揉んでから洗濯用ブラシで擦って泥を落とす
- 作業用ブルゾンの内側からシャワーあてて泥を洗い流す
以上を行ってから洗濯機で洗います。
油汚れがひどいケース
次の手順で前洗いをします。
【前洗いの流れ】
- バケツなどに熱めのお湯と洗剤を注ぐ(温度と洗濯表示に注意)
- 作業用ブルゾンをたたんでバケツに入れる(つけ置き)
- 1~2時間程度、そのままの状態で放置する
- 作業用ブルゾンをすすぐ
- 油汚れが目立つ箇所に固形洗剤を塗布して揉み洗いする
- もう一度、すすぐ
以上を行ってから洗濯機で洗います。
ポイント③洗濯ネットを使い、脱水時間は短く
作業用ブルゾンの型崩れを防ぐため、洗濯機で洗うときは洗濯ネットを使用します。また、同様の理由で長時間の脱水もできるだけ控えます。
ポイント④ボタン・ファスナーは閉める
ファスナーが付いているブルゾンは、ファスナーを締めてから洗濯します。
開けた状態で洗うと、型崩れしやすくなるうえ、ファスナーが他の衣類と絡まってしまう恐れがあるからです。
ボタンが付いている場合も留めてから洗うと型崩れしにくくなります。
ただし、洗濯中に負荷がかかるため、取り付けが緩くなる、ボタンが外れてしまうなどの恐れもあります。これらが心配な場合は、ボタンを開けた状態でブルゾンをたたみ、洗濯ネットに入れて洗うとよいでしょう。
ポイント⑤日光を避けて干す
基本的には、洗濯表示に従い干します。
「衣類がハンガーにかかっている図柄」は「つり干し」、「以上の図柄に斜線が入っている図柄」は「日陰のつり干し」、「衣類に『平』と記載されている図柄」は「平干し」、「以上の図柄に斜線が入っている図柄」は「日陰の平干し」が推奨されています。
以上を前提としつつ、日光による変色を防ぎたいときは、風通しの良い日陰に干すとよいといわれています。
ポイント⑥撥水加工されているものは洗濯機を使わない
撥水加工が施されている作業用ブルゾンの中には、洗濯機で洗わないほうがよいものもあります。
強引に洗うと撥水性が低下するため、洗濯表示を確認したうえで対処しましょう。
自宅で洗濯する場合は、専用の洗剤を使用すると撥水性を保ちやすくなります。
また、柔軟剤の使用も、撥水性を低下させる恐れがあるため基本的にはおすすめできません。
作業用ブルゾンは洗い方に注意
ここでは、作業用ブルゾンの洗い方を詳しく解説しました。最も重要なポイントは、洗濯表示を正しく理解することです。誤った洗い方をすると生地を傷めてしまう恐れなどがあります。
面倒でも洗濯表示を確認してから洗いましょう。
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